訪日客、今年の桜シーズンの動向は?そして、これからの施策は?

 

訪日外国人観光客の動向に、またしても変化の兆しが表れています。
それは、「モノ消費」から「コト消費」の体験型の増加はもちろん、より「日本らしさ」に着目して、さらに魅力的な商品・サービスが求められてきています。
そして、地方や伝統・文化への傾倒が顕著に見られるようになってきました。

インバウンド、今年の桜シーズンの動向は?そして、これからの施策は?

桜の開花後に寒の戻りが周期的に訪れ、今年は全国で桜の花が長く楽しめたようです。
Hanami(花見)を目的に美しい日本を目指してやって来た訪日観光客の数も、さらに勢いが増したように感じられたのではないでしょうか?。
では、この春のインバウンドの動向と、これからの施策について見ていきましょう。

a. 2019年の旅行動向見通しと桜シーズンの動向

JTBが発表した「2019年の旅行動向見通し」によると、訪日外国人旅行者数は前年比12.3%増の3550万人で、2ケタ増の推移を維持し、旅行市場は好況が期待できるとしています。

桜シーズンの4月で見れば、昨年2018年の4月が約2,900千人(※日本政府観光局(JNTO)発表数値 )だったので、単純に推移伸長率予想の12.1%をかけてみると約3,250千人に達するとみられます。

JNTOの最新のデータによると、3月は2018年が約2,608千人だったのに対し、今年は約2,760千人、伸び率は6.8%となりました。

これまで、訪日観光客の中心だった中国大陸系からの人々に加え 香港・台湾や東南アジア諸国からの訪日客が増加しています。

 

3月で見るとタイからは26.8%、インドネシア22.1%、ベトナム35.9%、インド28.9%などの伸び率を見せ、また、この季節は、そもそも欧米系からの来訪が人気なため、インバウンドマーケットはさらに活況を見せています。

 

b. インバウンドマーケットも体験型+α!


じゃらんリサーチセンターが発表した「訪日旅行で経験・実施したことのトップ10」と言うデータによると、主な国からの訪日観光客の目的が垣間見ることができます。

<中国からの来訪者>
1位 自然景観を楽しむ 64.0%
2位 富士山 55.0%
3位 田舎暮らしを体験する 52.0%
4位 ファッション類の買物 50.0%
5位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 49.0%
6位 電化製品の買物 47.0%
7位 都市公園の散策 45.0%
8位 ウェルネス(ヘルス)ツーリズム 43.0%
9位 日本酒を楽しむ 41.0%
9位 日本一周旅行 41.0%

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<アメリカからの来訪者>
1位 自然景観を楽しむ 52.0%
2位 神社・仏閣 51.0%
3位 日本庭園の散策 50.0%
4位 現地の歴史・遺産にふれる旅行 49.0%
5位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 45.0%
6位 日本一周旅行 43.0%
7位 滝・渓流 40.0%
7位 消耗品(食品、酒類、化粧品、薬品等)の買物 40.0%
9位 都市公園の散策 38.0%
10位 郷土料理を食べる 37.0%
10位 皇居ラン 37.0%
10位 ファッション類の買物 37.0%

 


<インドからの来訪者>
1位 自然景観を楽しむ 58.0%
2位 神社・仏閣 54.0%
3位 現地の歴史・遺産にふれる旅行 52.0%
3位 ファッション類の買物 52.0%
5位 心身を癒す、リフレッシュ旅行 50.0%
6位 鉄道を利用した旅行 47.0%
6位 都市公園の散策 47.0%
8位 世界遺産をめぐる 45.0%
9位 絶景を観に行く 43.0%
9位 皇居ラン 43.0%

 

これらの結果を見ると、やはりショッピングよりも、明らかに「コト消費」の体験型旅行がメインになっていることがわかります。

 

滞在中の食事においては
【中国】「刺身」「回転寿司」「弁当」
【アメリカ】「天ぷら」「懐石料理」「いちご」「カレーライス・シチュー」「味噌らーめん」「チャーハン」
【インド】「ぶどう」「チャーハン」「おにぎり」
と言う結果が出ており、より日本の日常的な生活の風景に魅力を感じているようです。

 

世界最大級の宿泊予約サイトBooking.com Japanが、先日発表したブッキング・ドットコムを利用した旅行者動向データによると、訪日観光客の宿泊予約が飛躍的に伸びた都市は「仙台市」となりました。

東北は、台湾からの旅行者に人気ですが、特に2016年に台湾から仙台空港への定期便が飛ぶようになったことも宿泊予約数の増加に影響した可能性があります。また、九州はそのアクセスのよさからアジアからの訪日客の間で人気が上昇しています。

このように、日本全国へ地方も含め、さらにディープな体験を求めて、足を延ばしてきています。

 

c. 多言語化でインバウンドマーケットへ参入


インバウンドのお客様にサービスを提供するには、まずは、とにかく理解していただく必要があります。その、第一歩が「多言語化」です。店頭や店内に多言語でPOPやメニューを用意することはもちろん、WEBサイトや広告も多言語で表現しておくことが大事です。
とはいえ、自分で多言語化することはなかなか難儀でしょうから、便利な多言語翻訳サービスや、多言語化されたデジタルサイネージやポータルサイトを利用するのも近道となります。

 

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デジタルサイネージを知るなら   動画もご覧ください

 

d.SNSを利用した旅マエのインバウンド施策


中国SNSの口コミ分析会社「中国トレンドExpress」によると、昨年、日本の花見に関する投稿が、前年に比べ2倍以上に膨らんでいたようです。こうした旬な情報はFacebookやTwitter、大陸系ではウェイボーやウィチャットで拡散されます。ぜひ、SNSを利用して訪日観光客の旅マエの情報収集に目を付けてもらえるように情報発信をしていきましょう!

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