医療材料の共同購買事業に本格参入

 2024/5/15

 鉄道駅や公共施設での周辺案内地図の設置など、公共性の高い事業を展開する表示灯株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役社長:德毛孝裕、以下、「当社」)は、医療材料の共同購買プラットフォーム『表示灯メディカルGPO※1(以下、HMGPO)』を通じて、医療材料の共同購買事業に本格参入致しました。

 

 

近年、国内の医療機関では、物価高や円安等の影響も受け、診療報酬の伸びに対し、医療材料費が増加しており、医療機関の経営を圧迫している状況下にあります。病院経営の安定化のためコスト圧縮は喫緊の課題であります。

そのような状況のもと、メディカルナビタ※2を通じて全国約300の病院クライアントを擁する当社は、課題解決の手段として注目を集める共同購買サービスを、当社クライアントをはじめとする全国の病院に提供致します。

HMGPOは、病院グループ(旧社会保険病院)が組み上げた共同購買の実績と仕組み(スキーム)を承継しており、また病院と利益が相反する卸売業者との系列関係がないため、「真に病院の利益を第一」にする共同購買サービスが提供可能となります。

医療材料費の削減を提供する既存ソリューションには、成果の算定基準や報酬の課金根拠が不適正であるなど、必ずしも病院に寄り添った取り組みになっていないケースも見受けられます。これに対し当社は、病院同士がGPOを組織し、発展させてきた米国病院業界の成功に倣い、真に病院の立場に立った共同購買サービスの提供によって差別化し、病院の医療材料の適正購買に貢献致します。

※1. GPO=Group Purchasing Organization(共同購買組織)

医療機関が、医薬品・医療材料・医療機器その他のサービスを、共同で購買交渉を行う仕組み。多数の病院のバイイングパワー(購買力)を背景に、値下げ原資を有するメーカーと直接交渉するため、一般に利幅の限られた卸売業者との交渉では得られない値下げ幅の実現が可能。

※2.メディカルナビタ

高難度手術や高度先進医療を提供する、地域医療支援病院・特定機能病院に設置する病院周辺案内図。

【表示灯メディカルGPOの共同購買の特長】

・特長① 成果報酬(上限あり)⇒良心的で透明な報酬体系です

標準品(共同購買品)の採用等による削減効果のみを成果報酬の算定根拠としています。また、病院の費用対効果に配慮し、成果報酬に上限を定めています。

・特長② 標準品代金(全国統一価格)⇒納入価格そのものが下がります(リベート還元でない)

リベートを病院に還元する方法は、個別病院の貢献割合の算定が困難なうえ、病院への納入価格は高止まりしたままとなります。HMGPOは病院納入価格そのものを引き下げます。

・特長③ 医療材料メーカー ⇒全国的にシェアの高いメーカーです

標準品(共同購買品)の選定は、製造・物流・アフターサービスなどの品質が優れ、安定しているメーカーを選択し、性能に問題がない製品を価格交渉の対象としています。結果的に、概ね全国シェアの高いメーカーの製品が選定されています。

・特長④ 取引卸売業者・SPD※事業者 ⇒現在の取引業者を変える必要がありません

表示灯メディカルGPOは、医療材料の流通に係る卸売業者やSPD事業者(※)との系列関係がありません。そのため、病院は現在の取引業者を変えることなく、標準品(共同購買品)を購入できます。

※SPD=Supply Processing and Distribution

医薬品や医療材料等を一元管理し、それらを使用する診療現場に適正に院内配送する業務。国内病院では、卸売業者との調達交渉をSPD事業者に代行させているケースが多い。

 

【表示灯メディカルGPOの現況】※2024年5月13日現在。参加決定先を含む

・参加病院数:36病院

・合計病床数:13,797床

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